A CASE WITH 16 SYNCHRONOUS UNDIFFERENTIATED ADENOCARCINOMAS IN THE REMNANT STOMACH

Hisahiko TABATA; Tadahiko FUCHIGAMI; Hiroyuki KOBAYASHI; Yuji SAKAI; Yoshihiko IIDUKA; Takashi NAGAE; Yosuke KIKUCHI; Syunji OSAMURA; Nobuhisa ISHIKAWA; Jyo NAKASHIMA; Hideki YOSHINAGA; Mamoru NAKANISHI; Kazuhiro KUME

doi:10.11280/gee1973b.40.786

16個の癌巣を認めた未分化型残胃癌の1例

田畑寿彦, 渕上忠彦, 小林広幸, 堺勇二, 飯塚佳彦, 永江隆, 菊池陽介, 長村俊志, 石川伸久, 中島穣, 吉永英希, 中西護, 久米一弘

著者情報

田畑寿彦
松山赤十字病院　消化器科
渕上忠彦
松山赤十字病院　病理
小林広幸
松山赤十字病院　病理
堺勇二
松山赤十字病院　病理
飯塚佳彦
松山赤十字病院　病理
永江隆
松山赤十字病院　病理
菊池陽介
松山赤十字病院　病理
長村俊志
松山赤十字病院　病理
石川伸久
松山赤十字病院　病理
中島穣
松山赤十字病院　病理
吉永英希
松山赤十字病院　病理
中西護
松山赤十字病院　病理
久米一弘
松山赤十字病院　外科

ジャーナルフリー

1998 年 40 巻 5 号 p. 786-791

DOI https://doi.org/10.11280/gee1973b.40.786

詳細

抄録

症例は47歳男性.36歳時早期胃癌で幽門側胃切除術の既往あり.食思不振を主訴に胃内視鏡検査を受けたところ,残胃前壁に表面が陥凹した隆起性病変(主病巣)と後壁に2個の微小陥凹を認めた.生検ですべて印環細胞癌と判明し,残胃全摘術を施行した.主病巣は2×1cmの深達度ssのIIa+IIc類似進行癌で,組織型は印環細胞癌を伴う低分化腺癌であった.その他に15個のIIc~IIb型小印環細胞癌を認めた.残胃の10個以上の多発癌は非常に稀であり報告した.

責任著者(Corresponding author)

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