日本消化器内視鏡学会雑誌
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早期胃癌(IIc)様所見を呈し,内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行った胃前庭部の良性扁平上皮巣の1例
高橋 元蘆田 潔上田 惠清田 尚臣福知 工西出 智博伯井 俊彦豊田 穣永松 良介
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キーワード: 胃前庭部, 扁平上皮巣
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2003 年 45 巻 6 号 p. 1031-1035

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抄録

 症例は79歳,男性.貧血の原因検索のための内視鏡検査にて胃前庭部小彎に6mmの白色の陥凹性病変がみられた.胃生検では扁平上皮を認めたが,異型細胞はみられなかった.1)ルゴール非染色であること2)これまでの報告では高率に悪性腫瘍を合併していることを考え合わせ内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.病理組織学的には,良性扁平上皮粘膜で悪性細胞は認められなかった.自験例は胃の扁平上皮巣にEMRを施行した最初の症例である.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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