園芸学研究
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栽培管理・作型
バラのハイラック仕立て法における採花母枝の長さが切り花本数および形質に及ぼす影響
梶原 真二勝谷 範敏
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2008 年 7 巻 1 号 p. 47-50

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抄録

バラのロックウール栽培において,ハイラック仕立て法における採花母枝の長さが切り花本数および切り花形質に及ぼす影響について‘アサミ・レッド(ローテローゼ)’を用いて検討した.その結果,収穫開始から1年間の総切り花本数は,採花母枝長が0 cmの場合には,採花母枝長が5および10 cmの場合とほぼ同等であり,採花母枝長が15および20 cmの場合にはそれらと比較して多かった.切り花長,切り花重および節数は,採花母枝長が0 cmの場合に最も大きくなった.このため,採花母枝長が0 cmの場合と比較して,採花母枝長が5~20 cmでは切り花の形質および量感は劣るが,実用上問題のない程度であった.以上の結果より,バラ‘アサミ・レッド’のハイラック仕立て法において,切り花本数および切り花形質を総合的に考慮すると,採花母枝の長さは15~20 cmが適すると結論された.

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© 2008 園芸学会
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