福岡大学医学部 第二外科
福岡大学医学部 病理学
2006 年 20 巻 6 号 p. 856-859
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症例は76歳男性.健診の胸部X線単純写真で肺野異常陰影を指摘された.胸部CTで右S2に15×12×13mm大の辺縁不整な腫瘤像とその内部の石灰化像を認めた.経気管支肺生検で肺腺癌の診断が確定したため右肺上葉切除術(ND2a)が施行された.組織学的検査では微小乳頭構造を伴う腺癌で,内部に骨髄腔を伴う骨化所見が認められた.原発性肺腺癌が骨化を伴うことは非常に稀であることから,若干の文献的考察を加えて報告した.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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