1988 年 2 巻 1 号 p. 1-8
血小板抗体検索に関する伝統的な方法は, 免疫血小板減少症に対するPAIgG測定法が導入されて以来, その感度および再現性の低さのために価値が減少した.この論文では, 多数のPAIgGのassay法について方法論からコメントした.PAIgGの測定は, 免疫性血小板減少性疾患の診断及び経過観察にきわめて有用である.このテストはITPにとって特異的なものではないが, PAIgGの臨床医学への導入は, 血小板減少の原因の解決に, 原因不明のものも含めて, 計りしれない情報を提供するものと思われる.