日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
Print ISSN : 0913-8706
ISSN-L : 0913-8706
Platelet associated IgG (PAIgG) の測定とその臨床的意義
赤塚 順一
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 2 巻 1 号 p. 1-8

詳細
抄録

血小板抗体検索に関する伝統的な方法は, 免疫血小板減少症に対するPAIgG測定法が導入されて以来, その感度および再現性の低さのために価値が減少した.この論文では, 多数のPAIgGのassay法について方法論からコメントした.PAIgGの測定は, 免疫性血小板減少性疾患の診断及び経過観察にきわめて有用である.このテストはITPにとって特異的なものではないが, PAIgGの臨床医学への導入は, 血小板減少の原因の解決に, 原因不明のものも含めて, 計りしれない情報を提供するものと思われる.

著者関連情報
© (社)日本複写権センター
次の記事
feedback
Top