日本臨床麻酔学会誌
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症例報告
術中異常高血圧で発見された異所性褐色細胞腫の1症例
谷瀬 智美山下 和範石井 浩二原 哲也趙 成三澄川 耕二
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2008 年 28 巻 5 号 p. 814-819

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抄録
 肝部分切除術と胆嚢摘出術中に異常高血圧を繰り返したため腫瘍摘出術を中止し, 精査の結果, 後腹膜の異所性褐色細胞腫 (傍神経節腫) と診断された1症例を経験した. 症例は59歳, 女性. ノルエピネフリン産生型傍神経節腫であり, アドレナリン作動性α1受容体遮断薬による血圧管理の後に, 再度腫瘍切除術を施行することで, 循環変動が少ない状態で, 安全に麻酔管理が施行できた.
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© 2008 日本臨床麻酔学会
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