1985 年 10 巻 2 号 p. 217-223
Chlorfluazuron (IKI-7899) を含む多数の benzoyl (PyridyloxyPhenyl) urea 誘導体に対して, ハスモンヨトウ (Spodoptera litura) および, イエバエ (Musca domestica) の殺幼虫効果と, ふ化阻止効果を求め, 定量的構造活性相関に関して検討を加えた.
その結果, 化合物全体の疎水性と, 代謝分解過程における安定性との, 二つの要素が, 薬剤の殺虫活性を支配していることが明らかになった. また, chlorfluazuron の優れた殺虫活性は, 昆虫体内における代謝されにくさに基づくことも推定された.