農業土木学会論文集
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CB法の降雨時への拡大適用と広域水田地帯における降雨有効化の分析
千家 正照西出 勤太田 あけみ小倉 健
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1995 年 1995 巻 180 号 p. 713-720,a1

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抄録

反復利用を考慮した広域水田地帯の降雨有効化の分析法について提案し, その適用事例について紹介した.
従来から最大水需要時の元杁取水量を算定するときに用いられるCB法の考え方を応用して, CB, RB, NBブロックの降雨が元杁取水量に与える影響について検討した結果, 以下のことを明らかにした.
1. NBブロックにおける降雨は元杁取水量に影響しない.
2. CBブロックの有効雨量の上限値は減水深となる.
3. RBブロックの有効雨量の上限値は, 還元水量DRBと下流CBブロックの取水量QCBの大小関係で異なり, DRBQCBの時は減水深GRBとなり, DRB>QCBの時は蒸発散ETとなる.

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© 社団法人 農業農村工学会
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