日本レーザー医学会誌
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ホルミウムレーザー前立腺核出術;使用エネルギー量からの検討
設楽 敏也石川 隆太若田部 陽司久保 星一平山 貴博藤田 哲夫岩村 正嗣馬場 志郎
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2011 年 32 巻 2 号 p. 120-124

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抄録
ホルミウム・ヤグレーザー前立腺核出術(HoLEP)は前立腺肥大症(BPH)による排尿障害に対し安全で有効な手段として認知されている.症例毎に使用エネルギー量を計測することが出来るがHoLEPにおいてエネルギーを検討した報告は認めていない.我々は2010年1月から5月までに単独の泌尿器科医が施行したHoLEP症例55例を見返し,核出時間(min),核出重量(g)使用エネルギー量(kJ)につき検討した.時間当たりの核出重量は症例毎にばらつきがあり,核出重量当たりのエネルギー量が多いほど核出時間が長くなった.核出時間あたりのエネルギー量は症例によらず安定していることが分かった.また核出重量が30g以下の症例では核出重量が少ないほど重量当たりのエネルギー量は増加し核出効率は悪くなると考えられた.
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© 2011 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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