化学工学論文集
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粉粒体工学、流動層
疎水化雲母のエマルション化剤としての特性
會田 忠弘上林 里栄東出 剛伊波 興祐樋口 健志佐藤 志美雄
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2004 年 30 巻 3 号 p. 372-375

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抄録
雲母粉末を粒状と扁平な粒子が生成する2種類の方法で粉砕後, シランカップリング剤を用いて疎水化し, エマルション化剤としての特性を検討した. 疎水化された雲母は安定なO/W型液滴を形成するが, W/O型液滴は形成しなかった. 液滴の径は疎水化雲母粒子の添加量の増加および粒子径の減少に伴い数百μmから百μm以下へ減少した. さらに, 液滴径は同じ添加量でも扁平な粒子を用いた方が小さかった. 疎水化雲母粒子を用いスチレン液滴を形成後, UV照射により重合した. 得られたポリスチレンビーズのSEM像より, 疎水化雲母はその平坦な面を油—水界面上に横たえる形で付着しているものと考えられた.
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© 2004 公益社団法人 化学工学会
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