杏林医学会雑誌
Online ISSN : 1349-886X
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原著
NIRSを用いたニューロフィードバックシステムの開発
福長 一義大貫 雅也福井 裕輝舟久保 昭夫福井 康裕中島 章夫嶋津 秀昭石山 陽事大瀧 純一
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2011 年 42 巻 1 号 p. 2-11

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抄録
特定の状況・課題において脳血流が変化する部位を特定(ローカライゼイション)し,その部位の血流情報をフィードバックしながら脳の活動を制御できるようになれば,精神疾患患者の治療やトレーニングに応用可能であると考えられる。本研究では,国際感情画像システムの中から否定的画像を用い,情動刺激を行った際の賦活部位のローカライゼイションを試みた。次に,NIRS本体とパーソナルコンピュータをネットワークで接続し,リアルタイムに関心領域のデータを受信して,oxy-Hb濃度変化をアナログメータ表示するフィードバックシステムを開発した。被験者6名において,背外側前頭前皮質(3例),上側頭溝(6例),腹外側前頭前皮質(2名)の領域がローカライゼイションされた。開発したシステムを被験者に試用したところ,トラブル等は発生せずフィードバックが可能であった。
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© 2011 杏林医学会
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