日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
II. 治療
3. 不整脈の薬物療法の現状と展望
3) III群抗不整脈薬をどう使うか
藤木 明
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 95 巻 2 号 p. 253-260

詳細
抄録
III群抗不整脈薬はもろ刃の剣としての性格が強いが, I群抗不整脈薬と異なり心機能障害例の不整脈に対する有効性が証明されている. アミオダロンとベプリジル (IV群に分類されるが作用の主体はIII群作用) はマルチチャネルブロッカー, ソタロールはβ遮断作用を併せ持つ, ニフェカラントは静注薬といった特徴がある. 投与のポイントは, 不整脈以外にもQRS幅, QT時間, 電解質, 心機能など, 日々変化する患者の病態を見落とさないことである.
著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top