西日本皮膚科
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症例
HIV感染症に合併した尋常性乾癬
小森 一哉並木 剛松永 剛
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2001 年 63 巻 2 号 p. 133-136

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抄録

50歳の男性。1998年3月より膜様鱗屑を付着する紅斑が全身に散在性に出現。同年5月当院初診。被髪頭部,体幹,四肢および鼠径部,陰部を含めた股部全体に白色の膜様鱗屑を厚く付着する紅斑を認めた。病理組織上は著明な表皮の肥厚,錯角化,Kogojの微小膿瘍の形成を認め,臨床,病理像より尋常性乾癬と診断した。皮疹が出現する約2ヵ月前より10kg以上の体重減少があり,口腔内のカンジダ症も認めたため,初診時にHIV感染の合併を疑い,患者本人の同意のもとHIV抗体を測定したところ有意な上昇を認め,ウェスタンブロット法でHIV-1に特異的なバンドを複数検出した。

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© 2001 日本皮膚科学会西部支部
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