日本消化器病学会雑誌
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術前診断可能であった胆管原発小細胞癌の1例
新倉 則和長谷部 修横沢 秀一今井 康晴古田 精市保坂 典子
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キーワード: 小細胞癌, 胆管癌, 胆管生検
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2003 年 100 巻 2 号 p. 190-194

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抄録

症例は70歳,女性.黄疸にて発症.血液検査では肝胆道系酵素の上昇を認め,腹部超音波検査にて肝内胆管の拡張と中部胆管に20×15mm大の腫瘤を認めた.腹部CT検査では中部胆管に辺縁優位に造影される腫瘤を認めた.ERCPでは中部胆管に狭窄を認め,胆管細胞診,胆管生検で胆管小細胞癌と診断し,膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では比較的境界明瞭な結節充実性の腫瘍を認め,組織所見は胆管原発小細胞癌であった.

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