2008 年 57 巻 10 号 p. 617-668
第29回イムノアッセイ検査全国コントロールサーベイ結果を報告した。参加施設数は114,サーベイ対象は,ホルモン,腫瘍マーカー,薬物など34項目であった。non-RI法による参加が約90%を占めた。試料は,市販の管理血清4種類及び22施設に対してはヒトプール血清を同時に配布し,調査した。結果は,全項目キット内・キット間変動ともほぼ例年通りのばらつきを示し,キット内変動10%以内の項目が76%を占め,かろうじて満足できる結果であった。ヒトプール血清を使用したときばらつきが多くの項目で改善することは,市販管理血清を用いたサーベイ結果は再評価を要する部分のあることを示唆する。