2010 年 25 巻 1 号 p. 127-132
〔目的〕本研究は,最大吸気圧40%負荷での吸気筋トレーニングの効果と,その効果がトレーニング終了時よりどの程度維持可能であるかを検討することである。〔対象〕対象は健常な学生12名とした。〔方法〕POWERbreatheTMを用い,40%PImax負荷で吸気筋トレーニングを4週間継続し,トレーニング終了後12週間にわたってその効果持続性を検証した。〔結果〕トレーニング終了時には吸気筋力,吸気筋耐久力,運動耐容能が有意に増加したものの,概ねトレーニング終了後12週までにはいずれもトレーニング開始前の値まで低下した。〔結語〕4週間の40%PImax負荷による吸気筋トレーニングは呼吸筋を有意に増強するが,トレーニングを休止すると,その効果は概ね12週のみしか持続しない。