理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
吸気筋トレーニングの効果持続性に関する検討
高田 靖夫川越 厚良佐竹 將宏塩谷 隆信
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 25 巻 1 号 p. 127-132

詳細
抄録

〔目的〕本研究は,最大吸気圧40%負荷での吸気筋トレーニングの効果と,その効果がトレーニング終了時よりどの程度維持可能であるかを検討することである。〔対象〕対象は健常な学生12名とした。〔方法〕POWERbreatheTMを用い,40%PImax負荷で吸気筋トレーニングを4週間継続し,トレーニング終了後12週間にわたってその効果持続性を検証した。〔結果〕トレーニング終了時には吸気筋力,吸気筋耐久力,運動耐容能が有意に増加したものの,概ねトレーニング終了後12週までにはいずれもトレーニング開始前の値まで低下した。〔結語〕4週間の40%PImax負荷による吸気筋トレーニングは呼吸筋を有意に増強するが,トレーニングを休止すると,その効果は概ね12週のみしか持続しない。

著者関連情報
© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top