抄録
韓国における1960年代以降の急激な経済開発に伴う社会産業構造の変化は, 先進工業国が経験した環境問題を引き起こし, 大量に発生する廃棄物もその一つである。年々増加する廃棄物問題を解決するために, 日本と同様, 韓国でも一連の法律的整備が行われ, 効率的な処理と管理のもとでの廃棄物政策が進あられている。そこで, 韓国における廃棄物政策の推移を紹介し, 環境保全中長期総合計画の一つである『国家廃棄物管理総合計画』を中心として韓国の廃棄物処理システムおよび管理政策の現状と問題点を分析し, 今後の廃棄物処理管理政策の方向性について述べた。