土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第31巻
非破壊伝播方向におけるやや短周期パルスへの特性化震源モデルの適用に関する研究-2007年新潟県中越沖地震を例に-
野津 厚
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2010 年 66 巻 1 号 p. 40-51

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抄録

内陸地殻内地震の震源近傍で観測されるやや短周期パルスは構造物に対して大きな影響を与えるものと認識されている.1995年兵庫県南部地震に関する研究では,断層の破壊伝播方向で観測されたやや短周期パルスが特性化震源モデルで再現できることが明らかにされている.しかし,最近のいくつかの逆断層地震では,必ずしも破壊伝播方向とは言えない位置においてやや短周期パルスが観測されており,それらの再現に対しても特性化震源モデルが有効であるかについては十分に調べられていない.そこで,本研究では,2007年新潟県中越沖地震を対象とした強震動シミュレーションを行い,非破壊伝播方向におけるやや短周期パルスへの特性化震源モデルの適用性について検討を行った.

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© 2010 公益社団法人 土木学会
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