化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
安全,環境,エネルギー
RDF粒子の燃焼過程に関するモデル解析
劉 貴慶袴田 和英板谷 義紀羽多野 重信山崎 量平森 滋勝
著者情報
ジャーナル 認証あり

2002 年 28 巻 2 号 p. 168-174

詳細
抄録

RDFの燃焼過程は熱および物質移動を伴う熱分解,ガス化,チャー燃焼反応などからなる複雑な過程である.このような過程を定量的に解析し,RDFの燃焼特性をより理論的に説明するために,本研究では,円筒状のRDF粒子内における伝熱および酸素の拡散を考慮した非定常モデルを展開するとともに,一般廃棄物のRDF,木屑のRDFおよびポリプロピレンのペレットを対象として,RDFの低速昇温(10K/min)と1,073Kの炉内にRDFを投入した場合の燃焼過程における重量減少と粒子内温度分布の時間変化について,本モデルによる計算結果と実測データとを比較検討することにより,モデルの適合性を検証した.さらに,一般廃棄物のRDFに対して,熱分解過程およびチャー燃焼過程の反応率と温度分布の時間変化について本モデルを使用して,昇温速度がRDFの燃焼特性に与える影響を明らかにした.

著者関連情報
© 2002 公益社団法人 化学工学会
前の記事
feedback
Top