抄録
本研究は,美術科の題材ルーブリックを作成するパフォーマンス評価の協議会において,評価者の相互作用を通して,質的言語表現が展開されてゆく過程を明らかにしたものである。その際,パフォーマンス評価の過程における言語活動は一種の「教育批評」であるという仮説に基づき,戈木版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた質的調査を実施した。その結果,上記の過程では,暗喩の使用を通して教育目標の再構築が行われる場合があることが明らかとなった。美術教師は「教育批評」的言語表現を用いることによって,新たな教育的価値を創出・発信する契機を得ることができる。