抄録
次期学習指導要領で「社会に開かれた教育課程」が注目されている。その実現にむけて教員養成大学の美術教育においても専門性を持つ人材等と連携・分担し課題解決ができるようになる学びを創造できる教師の育成が求められている。そこで本研究ではユーリア・エンゲストロームの「ノットワーキング」という活動理論に着目し,北海道教育大学函館校学生と公立小学校5年生の児童・保護者による連携授業「日本茶大好き」を事例に,その理論と美術教育との接点の分析と考察を行った。するとノットワーキング型美術教育は学生に教員としての力量と課題を自覚させるとともに,教職へのモチベーションを高めていた。また,その活動は児童・保護者にも地域文化への価値等を再発見・再構築する役割を有していることが見いだせた。