抄録
本研究は,日本の保育者養成校における造形教育の在り方に関して,学びと課題および育成すべき学生の資質・能力に焦点を当て,実地調査を通して,保育現場の要請を明らかにした成果である。研究の方法としては,元保育者を対象とするグループ・インタビューに基づく質的分析と,その結果を反映させた量的調査を用いた。具体的には,M-GTAによる分析結果と現役保育士を対象とした質問紙調査によるその検証を通して,実習を典型とした実践知を獲得する学びや喜び・驚きを伴う遊びの経験が重視されていること,状況・子どもの育ちを見取る感性や,それらの変化に柔軟に対応する力が中核的な資質・能力であると見なされていること等が明らかとなった。