抄録
本研究は,図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する継続研究である。本研究においては,全科担任教師が実践する図画工作科,社会科,算数科の一単位時間の授業で発せられる授業者の発話を比較分析することにより,図画工作科の授業の特性について検討している。まず,第3教育言語を中心とした発話の出現様態,そして特徴的な発話のエピソード分析,さらにはテキストマイニング分析を通して,子どもの学習活動に対する授業者の関心のあり様,加えて授業における子どもの主体性と教師の意図性との緊密な関係性が,図画工作科の授業の特性であることを見出している。そしてそうした特性をふまえた授業を行うために,教師の発話と「造形的な見方・考え方」を照らし合わせて検討することの有効性を確認している。