美術教育学:美術科教育学会誌
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系統的ミニマム教材「アートカード」の実践
中学校美術科学習内容の明確化による現状改善
小倉 千絵
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2018 年 39 巻 p. 79-88

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抄録
本稿の目的は筆者が考案・実践してきた系統的ミニマム教材「アートカード」の効果を実証することである。まず,同教材考案の背景として,筆者が教育現場で認識する中学校美術科での子どもの実態と時間数の少なさ,そして指導内容の曖昧さを指摘する。そこから系統的ミニマム教材による美術科学習内容の明確化と系統化を構想し,発想系,技法系,表現系,鑑賞系の4系統で構成した,中学校3年間の美術科学習内容の系統を完成した。さらに,その学習内容を24題材にした系統的ミニマム教材「アートカード」を開発した。「アートカード」は,1題材につき1学習要素,1時間完結,ポストカードサイズ程度,キャッチーな題材名,24カードをカードリングでファイリングする。「アートカード」の実践によって生徒全員の学習・理解実現と意欲向上,多様な展示可能性,ファイリングによる生徒毎の多様な学習内容の可視化が確認できた。
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© 2018 美術科教育学会
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