抄録
これまで教育現場に「造形遊び」が浸透することをねらい,独自に教師対象の「遊びなおし研修」に取り組み,その効果と課題について研究してきた。本論文では,新たな展開として,子どもが一緒に「遊びなおし研修」に参加することで,参加者である教師にどのような効果が見られるかについて明らかにした。大人と子どもが共に参加する「教師と子ども研修」と大人のみが参加する「教師のみ研修」の事前アンケートやワークシートの自由記述を,KHCoderによって計量テキスト分析を行い,比較・考察した。子どもと活動することで,参加者にとって「自分が遊べたかどうか多角的にとらえる」「自他の『評価』のズレが少なくなる」「日々抱いている不安や疑問をより根源的な課題としてとらえる」の効果があるとの結論を得た。