容装心理学研究
Online ISSN : 2436-3367
化粧や衣服の類似性が対人魅力に及ぼす影響
木村 昌紀森末 理沙藤井 菜穂
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2023 年 2 巻 1 号 p. 32-44

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抄録

類似性魅力は, 対人魅力に関する頑健な現象である。従来の研究は, 主に態度やパーソナリティの類似性に注目してきた。本研究は, 化粧や衣服の類似性が対人魅力に及ぼす影響を実験的に検討した。41名の女性大学生が研究1に参加して, 化粧の類似性が対人魅力を高めることが実験的に示された。研究2では47名の女性大学生が参加し, 衣服の類似性が対人魅力を高めるが, 同じ衣服は似た衣服より魅力を低めることが実験的に示された。一連の結果から, 化粧や衣服の類似性が初対面の人物の魅力を高め, 関係形成を促進することが示唆された。ただし, 同じ衣服は独自性欲求の充足を妨げるため, 類似性魅力理論の予測に反して対人魅力を低める可能性がある。最後に, 本研究の限界と今後の展開について議論した。

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© 2023 本論文著者
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