容装心理学研究
Online ISSN : 2436-3367
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  • 健康度や属性情報を統制した検討
    塚田 花音, 高橋 知也, 清水 佑輔, 佐藤 研一郎, 李 岩, 土谷 利仁, 川窪 貴代, 山城 大地, 高橋 佳史, 小川 将, 相良 ...
    2026 年5 巻1 号 p. 1-9
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    高齢者自身が抱く高齢者に対するイメージは,彼らの関心や行動に影響を及ぼすことが知られている。特に高齢者の外見に関する先行研究では,ポジティブな自世代へのイメージを持つ高齢女性ほど服装への関心が高いことが示されている。本研究では,健康や属性情報を統制した上でも,高齢者に対するイメージと身だしなみやファッションといった外見への配慮との関連が見られるかを,高齢女性410名 (M = 71.98, 65-88歳) を対象に検討を行った。その結果,高齢者に対するイメージがネガティブな女性は身だしなみに対する配慮が低く,ポジティブな女性はファッションへの配慮が高いことが明らかとなった。これらの結果から,高齢者に対するイメージを向上させることで彼らが外見に気を遣うことへの抵抗を和らげる可能性が示唆された。こうした外見への配慮の促進は,高齢者の健康促進や社会参加の促進にも寄与することが期待される。
  • 鑓水 秀和, 野山 友里
    2026 年5 巻1 号 p. 10-21
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,着用場面と衛生マスクの色の組み合わせが,そのマスクを着用した人物の印象に与える影響を検証することであった。印象評価を測定する評価項目の中でも,特に,マスクの色のふさわしさを中心に検討した。実験1では,着用場面とマスクの色の交互作用の有無を検討することを目的とした。場面を示すシナリオ文 (病院,アパレルショップ,葬儀場) と白,黒,ピンクの3色それぞれのマスクを着用しているように合成した顔画像を呈示し,ふさわしさなど人物の印象を評価させた。その結果,場面とマスクの色の交互作用が認められた。実験2では,場面シナリオ文に加えて,場面イメージを喚起させる画像も呈示したところ,場面とマスクの色の交互作用が再現された。実験1, 2を通じて,着用しているマスクの色がふさわしいかどうかは,着用場面によって変わることが示唆された。
  • 加藤 麻紗実, 三枝 千尋, 猿渡 敬志, 髙木 健太, 中西 泰人
    2026 年5 巻1 号 p. 22-33
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    自分自身の魅力を知ることで,自尊感情が高まることが明らかとなっている一方で,自身の魅力に自ら気づくことが難しいという課題がある。そこで,本研究用に作成した,動画をコマ画像に分解して特定の画像を選択できるアプリを使用し,本人視点および他者視点による表情やしぐさなどの外見特徴に対するポジティブなフィードバックが,どのような気づきや意識変化をもたらすかを検証した。その結果,自己および他者視点のフィードバックを受けた介入群は,フィードバックを全く受けていないコントロール群と比較して,自身についてより大きな新しい気づきを得られることが明らかとなった。さらに,介入後に意識変化が生じる傾向もみられたことから,日常場面における表情やしぐさに対する他者視点のポジティブなフィードバックは,自己魅力への新たな気づきを促すきっかけとなるだけでなく,日常における意識にまで影響を与える可能性が示唆された。
  • 山内 裕斗, 大坂 美雨, 住岡 恭子
    2026 年5 巻1 号 p. 34-40
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    男性のメイクアップ体験による心理的効果について,状態不安とメイクアップへの印象の変化,および自由記述の結果から検討した。19~24歳の日常的にメイクアップをしない男子大学生18名を対象に,自身の顔にメイクアップを施す実験を行った。分析の結果,状態不安全項目ではメイクアップの前後で有意な差は見られなかった。メイクアップの印象では,男性一般のメイク,自分自身のメイクともに,メイクアップ前よりメイクアップ後の方が,暖かい,好きな,良い,感じのよい,親しみやすいの5項目が高くなり,男性一般では,気持ちのよい,きちんとしたの2項目も加えてメイクアップ後には高くなった。実際にメイクアップを施したことで,メイクアップを身近なものであると感じ,顔の印象の変化によって,メイクアップに対する抵抗感が軽減され,好感を抱いたと示唆される。男性一般に対するメイクアップについても,他者から好ましく見られたいという自己呈示的な動機が喚起された可能性がある。
  • 魅力・健康感・性的二型性
    向井田 真衣, 阿部 恒之
    2026 年5 巻1 号 p. 41-51
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究は,顔の性的二型性とコントラスト操作が魅力・健康感・性的二型性印象に及ぼす影響を検討した。男女の顔写真を用い,眉・目・鼻・口の各部位のコントラストを個別に高・低・無操作の3条件で調整し,形態的性的二型性の高低との組み合わせで刺激を作成した。女子大学生38名が,各顔に対し魅力・健康感・性的二型性を評価した結果,女性モデルでは形態的性的二型性の高さが一貫して魅力と健康感を高めた一方,男性モデルではその関係が明確でなかった。口部位のコントラスト操作は女性モデルの健康感評価に影響した。さらに構造方程式モデリングにより,女性モデルにおいては性的二型性が健康感を介して魅力を高める間接効果が確認された。男女で異なる印象形成の過程が示唆された。
  • シルエット図を用いた検討
    鈴木 公啓, 山田 英司, 岸本 泰蔵
    2026 年5 巻1 号 p. 52-56
    発行日: 2026/03/31
    公開日: 2026/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究は,20代から50代の幅広い年齢層の成人日本人女性の基礎的なボディイメージについて,シルエット図を用いて明らかにすることを目的とした。年齢が上の場合は認知した現在の体型を平均よりも太っていると考える傾向が消失すること,どの年代も平均よりも痩せた体型を理想としていること,そして,想定した同性の視線が理想体型に関連している可能性が示唆された。また,20代の体型認識の歪みが他の年代に比べて相対的に少ないことが示された。さらに,20代は理想をどのように位置づけるかが,30代以降においては実際に今どうであるかといった認識が体型不満に関連していることが示唆された。
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