接着歯学
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歯冠結紮固定法により修復された破折歯の長期経過観察
高津 寿夫
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1994 年 12 巻 1 号 p. 10-16

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抄録
著者は約10年前、垂直性破折大臼歯を、歯質を失うことなく保存するために歯冠結紮固定法を考案し、以来、これを様ざまの症例に応用してきた。その結果本法には、
1) 破折進行の即時防止、2) 患歯歯周組織の病態と機能の改善、3) 歯内療法処置ならびに修復処置の容易化、などの効果があることが実証された。また、さような効果を更に向上するために技法の整備にも努めてきた。そこで本報告では、修復されてから特に長期を経た症例や興味ある経過を辿った症例を紹介し、日常臨床の糧に供したいと思う。
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© 日本接着歯学会
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