抄録
材料表面の低エネルギー化は,材料自身に掻水・接油性や低摩擦係数などの機能性を持たせるのに有用な手段である。本研究では,コロナ放電処理法により極性官能基が導入されたポリエチレンを出発物質とし,フッ素化を行って二,三のフッ素化試薬の改質効果を調べた。その結果,いずれの試薬でも水との接触角が100.以上という優れた播水性を持つフィルムが得られた。このときの表面自由エネルギーは13.8mJ/m2であり,ポリテトラフルオロエチレンの値に匹敵する値であった。また,フッ素の導入により摩擦係数の低減化が可能であることがわかった。これらの効果は分子末端に至るまでフッ素化された試薬ほど効果的であることが明らかとなった。