日本接着学会誌
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研究論文
メタクリロイル基を有するラダー型ポリシルセスキオキサンからのハードコーティング膜の作製
杉崎 俊夫小野沢 豊大塚 正規影山 俊文守谷 治
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2003 年 39 巻 2 号 p. 56-63

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抄録

メタクリロイル基を有するラダー型ポリシルセスキオキサン(MPPSQ)を合成し,ポリエチレン テレフタレートフィルム(PET)上にコーティング後,紫外線照射する事により透明なコーティンク膜を作製した。さらに,グリシジル基とメタクリロイル基の両官能基を有するラダー型ポリシルセスキオキサン(MP-co-GPPSQ)を合成し,これら有機-無機ハイブリットポリマーと,有機のコーティング剤に代表されるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを原料としたコーティング膜と比較検討し耐侯性能を向上させた。MP-co-GPPSQは,グリシジル基の組成比を増すことによりPETへの密着性が向上する傾向が見られたが,MPPSQにMMAをコモノマーとして使用して膜を作製した方が効果的で,比較的接着性が困難なPETに対してもMMAが密着性を向上させる結果となった。

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© 2003 一般社団法人 日本接着学会
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