日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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39 巻, 2 号
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総説
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研究論文
  • 杉崎 俊夫, 小野沢 豊, 大塚 正規, 影山 俊文, 守谷 治
    2003 年39 巻2 号 p. 56-63
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    メタクリロイル基を有するラダー型ポリシルセスキオキサン(MPPSQ)を合成し,ポリエチレン テレフタレートフィルム(PET)上にコーティング後,紫外線照射する事により透明なコーティンク膜を作製した。さらに,グリシジル基とメタクリロイル基の両官能基を有するラダー型ポリシルセスキオキサン(MP-co-GPPSQ)を合成し,これら有機-無機ハイブリットポリマーと,有機のコーティング剤に代表されるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを原料としたコーティング膜と比較検討し耐侯性能を向上させた。MP-co-GPPSQは,グリシジル基の組成比を増すことによりPETへの密着性が向上する傾向が見られたが,MPPSQにMMAをコモノマーとして使用して膜を作製した方が効果的で,比較的接着性が困難なPETに対してもMMAが密着性を向上させる結果となった。
研究論文
  • 喜渡 昇一, 鐸木 香仁, 沢 俊行
    2003 年39 巻2 号 p. 44-55
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    衝撃引張り荷重を受ける異種材料中空円筒突合せ接着継手の応力変化状況を,有限要素コード DYNA3Dを用いて有限要素解析した。上部被着体端部を全方向に拘束し,下部被着体端部に取り付 けられた連結棒を有する円形フランジに重錘を自由落下させることにより継手に衝撃引張り荷重を発生させた。その結果,下部接着界面外周において最大主応力の値が最大となった。また,下部と上部 の被着体の縦弾性係数比E2/E,及び接着層厚さ2h3の影響について調べ,縦弾性係数比E2/E1が小さくなるほど,すなわち下部被着体の縦弾性係数E2が小さくなるほど,接着層厚さ2h3が大きくなるほど下部接着界面外周部における最大主応力の最大値が小さくなった。さらに,有限要素コードMARC を用い,静的荷重を受ける場合についても解析を行い,衝撃荷重作用時の接着界面応力特性と比較したところ両者の間では異なった特性を示した。ひずみ応答に関する実験を行い,実験結果と解析結果 はかなりよく一致した。さらに衝撃及び静的荷重下での継手強度についても計算と実験の両面より検討し,両荷重下での継手強度特性を明らかにした。
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