抄録
エポキシ樹脂中でチタニウムアルコキサイドを加-situ重合することによって得られたチタニア含 有量の異なるエポキシ/チタニアハイブリッド材料の熱的・力学的性質及び光触媒活性について検討した。動的粘弾性(DMA)測定より,このハイブリッド体は高温域まで高い弾性率を維持し,tanδピークは高温域へブロードにシフトしていることが観察された。エポキシ/チタニアハイブリッド体 の相椛造においては,エポキシマトリックス内にチタニアネットワークが分子オーダーで均質に分散している様子が透過型電子顕微鏡(TEM)により観察された。また,紫外線照射時に発生する光触媒 機能は水に対する接触角を測定することにより評価した。その結果,チタニア含有量の増加とともに接触角の低下が観察され,更にチタニアネットワークがより微細に分散されたとき高い活性を示すことが明らかとなった。