日本接着学会誌
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研究論文
合成ポリペプチド設計と生体材料としての応用(第3報〉水溶性合成ポリペプチド修飾リパーゼの酵素活'性と安定性
林 隆紀淀谷 真也古田 雅一林 壽郎
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2009 年 45 巻 3 号 p. 81-87

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抄録

適切な水溶性高分子担体に酵素を共有結合で修飾して得られる修飾酵素が,高い酵素活性を維持し酵素安定性が改善される最適反応条件と技術の確立を目指すため,本研究では高分子担体としてコポリ(L-グルタミン酸:/L-アラニン)(EA)を選択し,酵素には脂質分解酵素であるリポ蛋白リパーゼ(LPL)を選んだ。種々の条件で調製した修飾LPLの酵素活性および安定性を実験的に評価した。本研究における修飾LPLは未修飾の場合に比べて相対活性を大きく低下させることなく,熱安定性,保存安定性を顕著に改善された。さらに,実用性の点からも,取扱いの簡便化,反復使用耐久性が得られることが示唆された。一方,水溶性(親水性)アミノ酸を主成分とし,それに適当な疎水性アミノ酸を共重合させることにより酵素-基質反応性を改善する可能性が認められた。

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© 2009 一般社団法人 日本接着学会
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