日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
ノート
複層膜化による高機能反射防止膜の創製
谷口 孝森 薫下山 直樹
著者情報
ジャーナル 認証あり

2010 年 46 巻 1 号 p. 11-15

詳細
抄録
透明プラスチック基板の光学用途への展開において,表面高硬度化,可携‘性,可染性に加えて反射防止特性の付与が必須となる。筆者らは溶液コーティング法を用いた反射防止特性付与に関して,高屈折率材料および低屈折率材料の選定,さらに複層膜化に適した表面の前処理方法について検討し,以下のことを明らかにした。(1) 高い表面硬度を有する反射防止膜を得るためにはプラスチック基板上にハードコート特性を有する高屈折率材料を設けることが必要である。(2) 低屈折率材料としては表面硬度,可染性の観点から,フッ素含有ポリシロキサン系材料からなる組成物が好適である。(3) プラスチック基板および高屈折率材料塗膜上へのコーティングに際しては,密着性付与のためにアルカリ処理や低温酸素ガスプラズマ処理などの前処理を施すことが好ましい。
著者関連情報
© 2010 一般社団法人 日本接着学会
前の記事
feedback
Top