日本接着学会誌
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研究論文
粘着剤の高分解マイクロシェア試験装置の開発と動的粘弾性の比較による性能評価
宮城 善一江尻 裕之
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2012 年 48 巻 8 号 p. 283-289

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抄録
粘着剤の低負荷に対する微小せん断変形特性の評価を目的として,最高分解能0.08nmで測定可能な測定装置を開発した。この装置により,アクリル系粘着剤のせん断試験を低荷重下で実施し,微小変形領域の静的粘弾性特性を評価した。粘弾性力学モデルの係数を特性値として,微小せん断特性における架橋剤添加量と被着体温度の影響の有意差検定を行った結果,要因の交互作用の効果が負荷時間の経過に大きく依存していることがわかった。また,開発した試験装置による結果とバルク試料の動的粘弾性試験の結果を比較した結果,静的試験においてせん断ずれ変位が指数関数的に変化する領域の被着体温度依存性は,動的粘弾性試験における貯蔵弾性率と損失弾性率に対する測定温度の効果と同様の傾向を示した。以上の結果より,開発した試験装置は,負荷時間の経過に伴う実試料の微小変形領域におけるせん断歪と粘弾性特性の評価に有効であることを確認した。
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© 2012 一般社団法人 日本接着学会
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