日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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原著
大腸SM癌におけるsm浸潤距離の測定─sm浸潤距離測定はどこまで必要か?─
吉田 直久柳澤 昭夫酒井 恭子角田 圭雄金政 和之森本 泰隆井上 健若林 直樹八木 信明内藤 裕二吉川 敏一
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2010 年 52 巻 6 号 p. 1522-1527

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抄録
【目的】内視鏡的に摘除された大腸SM癌はsm浸潤距離を測定しその測定値が1,000μm以上の場合リンパ節郭清を伴う外科的腸切除が必要とされている.本研究の目的は,sm浸潤距離測定がすべてのSM癌に必要かを明らかにすることである.【対象・方法】対象は大腸SM癌158病変である.sm浸潤距離測定は粘膜筋板の状態により明瞭(n=22),想定可能(n=25),想定不能(n=111)群に分類し行い,各群のsm浸潤距離を測定した.【成績】平均sm浸潤距離は明瞭群512μm(80-1,250μm),想定可能群1,504μm(500-3,710μm),想定不能群4,468μm(1,000-11,000μm)であった.【結論】粘膜筋板想定不能病変は全例sm浸潤距離1,000μm以上であり,追加外科的腸切除の適応となりその測定は不要と考えられた.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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