2014 年 50 巻 6 号 p. 193-198
ポリウレタンプレポリマーは,接着剤・シーリング材・塗料・コーティング剤等の硬化性樹脂組成物に幅広く使用されている工業的に有用な樹脂であるが,合成時に様々な副反応が生じるため,詳細な解析が困難である。本研究では,ポリエーテル系のポリウレタンプレポリマーを合成し,SEC-IR測定を行った。その結果,ポリウレタンプレポリマーの出発原料ポリオールの分子量,官能基数に基づいたデータが得られたので報告する。本手法を,出発原料未知のポリウレタンプレポリマーに展開することにより,構造の特定が期待できる。