2020 年 56 巻 7 号 p. 263-271
シリカ粒子充てんエポキシ樹脂の曲げ強度と破壊靱性値におよぼす,シランカップリング剤の添加方法の影響について検討した。シリカ粒子は10 ~50 wt% 添加した。添加法として,前処理法( 予め粒子の表面処理を行う) とインテグラルブレンド法( エポキシ樹脂,硬化剤,シリカ粒子等の全成分を同時に混合する) を比較した。結合型,ハイドロカーボン型等のカップリング剤を比較した。結合型はグリシドキシ基やアミノ基のエポキシ樹脂と反応する官能基を,ハイドロカーボン型は鎖長の異なるハイドロカーボン鎖を有している。 曲げ強度,破壊靱性値ともに各種カップリング剤の中では結合型が優れ,また,処理方法卯としてはインテグラルブレンド法が前処理法より効果的であった。結合型カップリング剤を用いた場合の粒子/ エポキシ樹脂界面の接着性およびハイドロカーボン型カップリング剤を用いた場合の界面の濡れ性,分散性は,いずれもインテグラルブレンド法の方が前処理法を用いた場合よりも良好であった。