2020 年 56 巻 9 号 p. 358-365
近年,自動車の軽量化などを目的として,熱可塑性樹脂をマトリックスに用いた炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)が注目されている。本研究では,ポリプロピレン(PP)をマトリックス樹脂として,炭素繊維(CF)に対する乏しい界面接着性を改善する目的でマイクロバブルを利用した表面処理を行い,その効果について検討した。とくに,内包ガスに用いたオゾンの強い酸化力とマイクロバブルが示す自己加圧効果による高い処理能力に期待した。 マイクロバブル処理による試料表面の比表面積増加と極性基の導入が確認され,その結果としてCF/PP 界面の接着性が改善されることを明らかにした。また,その処理効果が対象表面や内包ガスによって異なることも判明した。