2021 年 57 巻 7 号 p. 280-290
アルゴンとアクリル酸を用いた大気圧非熱プラズマ(NTP)グラフト重合技術を利用して,ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)フイルム表面の接着を強化し,最大化した。このプロセスにより,PTFE を誘電体
材料として,導体との複合材料を作成し,他のプロセスでは製造困難なフレキシブル高周波同軸ケーブル
アセンブリを製造することができる。ケーブルアセンブリに必要な接着力を処理されたPTFE フイルムを
金属に接着し,T 型はく離試験を行うことで評価した。単位幅当たりの平均接着強度4.9 N/mm をアクリル
酸の蒸発温度が50℃で,アルゴン流量が40 L/min の条件で達成した。処理面の物理的特性を走査型電子顕
微鏡とX 線光電子分光法で分析した。粒子状の球状ポリマーで表面が覆われており,このことにより接着
強度が大幅に向上したと考えられる。本論文で報告する結果は,PTFE の表面処理条件を最適化すること
に役立ち,健康管理をはじめとする様々な分野への応用が拡大する。
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