日本接着学会誌
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研究論文
マレイミドベンゾオキサジンとビニルモノマーのラジカル共重合で生成するオリゴマーの熱硬化挙動
杉浦 幹太鈴木 祥仁松本 章一
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2025 年 61 巻 3 号 p. 56-66

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抄録

ベンゾオキサジン樹脂は,優れた硬度,耐熱性,難燃性,電気絶縁性などの特徴に加えて,硬化過程で酸性や塩基性の触媒を必要としない優れた熱硬化性樹脂であり,半導体封止材,プリント配線基板,絶縁塗料および各種樹脂改質材などの用途に有用な材料として,接着に関連する分野で利用が拡大している。本研究では,マレイミドベンゾオキサジンとビニルモノマーのラジカル共重合によってベンゾオキサジン環を側鎖に含むオリゴマーを合成し,生成物の構造ならびに熱硬化挙動を明らかにした。N- 置換基としてアリル基あるいはフェニル基を含むマレイミドベンゾオキサジンと,スチレン,イソブチルビニルエーテルならびにアクリル酸メチルとの共重合をジメチルスルホキシド中60℃で行い,数百から千程度の数平均分子量をもつオリゴマーをメタノールに不溶な固体生成物として単離した。これらオリゴマーを140℃~180℃で加熱することによって得られた熱硬化生成物の熱的および機械的特性について検討した。

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© 2025 一般社団法人 日本接着学会
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