デザイン学研究作品集
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中身を大切に守るブックカバーのデザイン開発
林 秀紀
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2018 年 24 巻 1 号 p. 1_30-1_33

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抄録

 文化庁が実施した国語に関する世論調査によると、1か月に本を1冊も「読まない」と回答した人が47.5%で、「読書量は減っている」と回答した人が65.1%を占めた。スマートフォンなどの情報機器の普及や高齢者層の視力など健康上の問題から、ほぼ全世代で読書離れが進んでいる。
 本開発は、読書離れが進みつつも多くの人が読書量を増やしたいと思っている状況に対し、本を読むという行動を誘発するきっかけとしてブックカバーを位置づけ、本への愛着や読書への関心を再び喚起するようなブックカバーの新製品開発を目指した。
 本を読む時だけ開くマグネット・フックの採用により、プライバシー保護や本の汚れ、破損を防止することができる他、脱着式のアジャスタ機構により、素材や色柄の交換や、本の厚さへの対応が可能となった。紙などの使い捨てのブックカバーに比べ、長く使え、大切な本を優しく守り、本を読む儀式や習慣を促す効果がある。

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© 2019 著作者
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