2025 年 30 巻 1 号 p. 1_84-1_89
動物園などのワークショップでは、参加者の興味を誘発し、主体的で積極的な行動を促す教材としてペーパークラフトの効果的な活用が期待されている。工作することで動物の形態的な特徴を体験的に学ぶことのできる教材として、その設計ノウハウの蓄積と活用が課題となっている。今回のワークショップは北海道の動物をモデルにしたペーパークラフトを組み立てる小学校低学年を主な対象としたものである。ペーパークラフトは動物の形態をシンプルな形状に類型化するとともに特徴的な部位をパーツとして分けることで、組み立てる際に動物の形態や生態についての気づきを誘発することのできるように設計を行った。アンケートや観察から、形態をシンプルな形状に類型化することで組み立て方や完成時の形状をイメージしやすくなり、それぞれの特徴的な部位を別パーツとすることで、その特徴を意識する様子がうかがえる結果が得られた。