障害科学研究
Online ISSN : 2432-0714
Print ISSN : 1881-5812
展望
わが国における保育場面で場面緘黙を示す幼児の支援に関する文献的検討
藤原 あや園山 繁樹
著者情報
キーワード: 場面緘黙, 幼稚園, 保育所
ジャーナル フリー

2019 年 43 巻 1 号 p. 125-136

詳細
抄録

本研究では、わが国の幼稚園や保育所における場面緘黙幼児の支援に関する先行研究を概観し、保育場面における支援の在り方を検討することを目的とした。対象とした先行研究は、和文の学術誌および学会発表論文集に掲載された、幼稚園や保育所において場面緘黙の幼児への支援を実施している研究であった。そして、選定基準に適合した学術論文5編と学会発表論文集掲載論文5編を分析対象とした。対象児の年齢は2~6歳であり、対象児の多くは発話がないだけでなく、過度の緊張や集団活動や遊びに自分から参加しないといった特徴が見られた。保育者または外部支援者によって、話すことに関する支援、及び園生活や保育活動に関する支援が実施されていた。これらの支援を通して、対象児の発話や保育活動への参加の改善が見られた。しかし、分析対象とした学術論文は5編と少なく、今後は海外の保育場面における場面緘黙幼児の支援の現状を把握する必要がある。

著者関連情報
© 障害科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top