障害科学研究
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米国における重度認知機能障害児のための各州共通代替達成スタンダードと評価システム開発の現状
三木 美晴米田 宏樹
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2021 年 45 巻 1 号 p. 173-188

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抄録

 本稿の目的は、米国における各州共通代替達成スタンダードに基づく評価システムの開発の現状を明らかにすることである。DLM代替評価システムには、ダイナミック学習地図と呼ばれる確率モデルが用いられ、重度認知機能障害児の多様な学習進歩性の推論を助けていた。初期の学習地図開発の出発点はCCSSにあり、CCSSの文言に含まれる重要な観念を軸に、重度認知機能障害児の学習目標となるノードが作成され、DLM本質要素に結びつけられていた。CCSSとDLM本質要素との対応は、困難に思われるケースがいくつかみられ、重度認知機能障害児が独力でなくとも、生活場面で人・物の助けを借りながら具体的に達成できる方法を重視し、通常教育により馴染む形で、ともに成長できる指導・評価体制を求めていると考えられた。

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