抄録
本研究の目的は、O2O という概念の把握、実際のビジネス活動の整理、消費者のO2O への反応を明らかにすることにある。O2O における理論と実践を整理するために、新聞記事を対象にした内容分析を行った。その結果、O2O とは「実店舗に送客することを目的として、実店舗とネットを連動させる手法」とまとめることができた。また、従来型の広告活動よりも多くのステークホルダーが関わっていることもわかった。その後行った消費者調査では、技術受容モデル(Technology
Acceptance Model)をベースにした説明が可能であり、異なる状況設定がO2O の利用行動におよぼす影響を明らかにすることができた。