アロマテラピー学雑誌
Online ISSN : 2189-5147
Print ISSN : 1346-3748
ISSN-L : 2189-5147
研究ノート
精油30種の終末糖化産物(AGEs)産生抑制およびチロシナーゼ阻害効果
伊藤 仁久 大西 雄己三澤 紅藤阪 芽以友廣 教道松川 哲也遠藤 雄一梶山 慎一郎重岡 成
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 24 巻 2 号 p. 14-20

詳細
抄録

精油の皮膚の健康と美に関する機能性を探索することを目的に,アロマテラピーの分野で汎用される精油30種の終末糖化産物(Advanced Glycation End Products : AGEs)産生抑制およびチロシナーゼ阻害効果を評価した。その結果,ローズマリー(Rosmarinus officinalis)精油にAGEs産生抑制効果を見いだした(IC50:124 µg/mL)。また,メリッサ(Melissa officinalis)精油にチロシナーゼ阻害効果が認められた(IC50:276 µg/mL)。ローズマリー精油はAGEs産生抑制に基づくアンチエイジング効果,メリッサ精油はチロシナーゼ阻害に基づくメラニン産生抑制効果をもつ可能性があり,今後の香粧品あるいは機能性食品の分野での活用が期待される。

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本アロマ環境協会
feedback
Top