抄録
原子力関係者は、原子力施設に何らかのトラブルが発生した場合の情報提供には積極的である一方で、何のトラブルも発生しなかった場合には特に積極的な情報提供を行わないのが現状である。地震等の外的要因の発生に対して、原子力施設に何もトラブルが発生しなかった場合に、その情報を適時かつ積極的に提供することによって、周辺住民の不安感の解消を図ることが可能であろう。本研究では、地震、台風、落雷等の外的要因の発生に対して、原子力施設に影響を与えるような事態が発生しなかったという事実に関する情報をゼロ情報と定義し、原子力への安心を確保するための方策として、ゼロ情報を適時に提供するシステムの構築に関する提案を行う。