日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: C10
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溶融塩炉,燃焼特性
Pu燃料棒を使用する溶融塩炉の研究
(2)出力密度の向上
*中沢 真一三田地 紘史山本 高久松本 文一
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抄録
著者らはこれまでの研究にて,Pu燃料棒と燃料塩を併用する溶融塩炉を考案し,長期運転可能な炉心例を示したが炉容器あたりの出力が小さいという課題があった.本報では,この炉のコンパクト化及び出力密度の向上を図るとともに,更なる出力密度の向上のため,燃料格子内に黒鉛減速材を含まない炉心を新たに提案した(以下,前者を黒鉛有り炉心,後者を黒鉛無し炉心と表記).
炉の臨界特性はSRAC95により,燃焼特性はORIGEN2とSRAC95を組み合わせる事により解析を行った。解析の結果,黒鉛有り,黒鉛無し炉心ともに前報の炉心と比べ炉容器出力密度が大幅に向上した.また,両炉心を比較するとUfissileの生産量は黒鉛有り炉心の方が有利であり,出力密度,Puの消費量,MAの生産量は黒鉛無し炉心の方が有利であることが明らかになった.
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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