抄録
マイナーアクチニド(MA)の一種であるNp237をウラン燃料に少量添加することで使用済み燃料中にPu238を多く生成させることにより、強い核拡散抵抗性を有すると同時に、100GWd/tまでの高燃焼度化を達成して経済性の向上を狙う燃料概念の検討を行った。現行3ループPWR炉心と同等の大型水冷却炉の炉心サーベイを基に、100GWd/tまでの高燃焼度化を達成するMA添加燃料の構造概念を検討し、MA添加燃料の燃料棒長さを概略得ることが出来た。今後は集合体構造の検討を行い、燃料基本仕様の概念を構築する予定である。また、課題としては、燃料物性データの取得、照射及び貯蔵中の燃料健全性等が挙げられる。
本報告は、文部科学省「革新的原子力システム技術開発」公募事業により実施されたものである。